2023年、ICA事業のFundamentalとInnovative << 「執行部」と「DNA」>>

時代の風

ICAは、2000年 創業前からたった20年強の間に 時代のストリームの機先を捉え、

‘パッケージ(物流)➪インディーズ(コンテンツ)➪インターネット(配信)➪スマートフォン(物流)➪POP UP STORE(物流)アニメ(コンテンツ)➪シネマコンプレックス(物流)➪ODS(配信) ‘ と事業テーマを変化してきました。

現在は、NFT(配信)、海外(物流)、伝統工芸(コンテンツ) をテーマに新規事業にチャレンジしています。変わらない普遍的コンセプトは、「ライセンス」によって 成果物をマネタイズする事で「創造の循環を為す」事。ライツマネジメントを行う「ライセンス」を基軸にしている事です。

*現在構築企画中 NFTジャケット・アート(配信)展示ICAメタバース上ギャラリー

ビジネスの変遷も生物同様に、進化の歴史です。生物は、常に原始的なものから変化を続ける過程にあります。「生き残るものは、最も強いものでも最もすばしこいものでもなく、変化し続けるもの」とはダーウィンの進化論からです。企業のサバイバルも、自らの「DNA」の中に時代ベクトルに自ら変化し続ける宿命にあります。

よって、変化する仕組みと習慣を企業の「DNA」の中に組み込み、自ら、楽しんで、ある種「自然」に変化が行えるようになる事が重要です。

Fundamental

変化する中で、ビジネスとして基盤となる柱が生まれてきます。

事業基盤は、「それがコケると全てが終わる」という単一のもので無く、幾つかの柱となるものに支えられる必要があります。そして基盤を確固たるものにすべく、人財、仕組みや器というリソースを拡充していく必要があります。

最初(第二の創業期の現在)は、「利益ベース」で漸進的にリソースの投資を行い、利益と成長のプラス・スパイラルをつくります。次には、自らが描く成長曲線に確信を持ち、飛躍に向けた先行投資を行います。

現在は、「アニメ」コンテンツの「シネマコンプレックス」への供給という「物流」事業で基盤を固めつつあります。数年前は月間 数千円の売上が、前期には月間 数千万円に成長。当期は下半期、月間 億単位の売上を仕込んでいる段階です。現在は未だ、営業 編成マターでの利益率が低すぎる為、無計画な先行投資は控え、現行経費の中で都度、「伸縮自在」に、スペースと人財を確保していきます。

今、スタッフに求められる事は、現在の延長上に無い仕事のやり方。即ち、内部的な作業は極力、合理化、システム化、仕組み化を行う事。特に営業 編成は、「外」に向けた営業に動く事です。

2月のビジネスレポートで、財閥企業 ロッテの創業期の「自転車営業部隊」を例に、営業に於ける「泥臭さの強み」について触れましたが、ネットで十分に情報を集め分析しつつ、並行して、狙いを定め「物理的」に先ず動く事が重要です。行動する事で見えてくる道や具体的な解決策があり、その過程でビジネスは前進していきます。

Innovative

ICAのルーツは音楽です。長く生き残るアーティストのアルバムの変遷を見ると判る通り、音楽に於いてもアーティストは変わらないベースを持ちつつ、時代のストリームに乗った自己変化を起こし続けています。ICAも、次世代と次々世代、「執行部」から後進に事業が引き継がれた後も、自ら変化し続ける「DNA」を持ち続けます。

その間に於いて、最も良いタイミング、最も良いシチュエーションで時代との接点を持てた場合、我々の事業は、所謂、ブレイクします。

以下、現在進行中の新規事業の一部について触れます。

NFT(コンテンツ)

2000年創業時は、コンテンツが物流からインターネットに流通インフラの移行が進む転換期でした。文字通り、パッケージという物理的な制限が取っ払われ、国境を越え、純粋なライツマネジメントのビジネスに「昇華」するかに見えました。

ところが、ある面、音楽コンテンツはインターネットのインフラを普及させるには大変パワーのある起爆剤でもあった為、政治、ビジネス上、大衆の意向に従い無償で利用されてきた経緯があります。2007年、アップル社は欧州でiTunesの著作権保護「FairPlay」が独占禁止法上問題とされ、開放する様求められました。その際、スティーブ・ジョブズは、逆に「レコード・メジャーが著作権保護を掛ける事自体が問題である」と問題をすり替えた事がありました。紆余曲折の末、音楽の著作権保護は撤廃に向かいました。その間、マネタイズの構造を再構築する間もなく、現在のサブスクリプションのモデルに於いても、音楽の単価は極小化に向かっています。

ところが、このマネジメント不可能なインターネットの「大海原」に於いて、唯一無二のコンテンツを特定できるブロックチェーンの仕組みが生まれました。ある種のコンテンツ市場をつくりつつあるものが「NFT」です。

ICAは先ず、「NFT」アートに於いて、アナログ時代の「ジャケット」アートをコンテンツとして、アナログ盤とNFTアートとセットで販売を行います。(ICAが創業時より踏襲する「新規事業は利益シェアの協業で立ち上げる」という原則を踏まえ、本コンテンツ事業も協業によって運営します。(パートナーシップは、メタバース上のギャラリー構築《ベネリック》、コンテンツ《シンコーミュージック》、アナログ盤《CD大手小売》と、レベニューシェアによる協業。)

海外市場(流通)

現在の日本国内の通貨(円)や国債の市場は官製相場によってマネジメントされ、その限界が近づいている様に感じます。円や国債する買い支えする保有ドル、ドル建て債券にも限界があり、長期的には「日本売り」が加速する事と思います。(政治的には流動的な要素があるものの)逆に、円安が進む事は海外へ攻め出て、外貨を獲得し、構造転換と国内事業の巻き返しをはかる好機です。

韓流の例を待つまでもなく、これまで内向きであったアジアのコンテンツはグローバルに展開する事で、世界で潜在市場が創出されます。

昨年11月より、北米、南米、中国へ日本のアニメコンテンツを紹介しつつ、現在、各エリアの小売事業者とビジネス条件の交渉、調整を重ねています。北米と南米でのビジネススキームについて、第一フェーズは、日本国内で海外事業者への販売。第二フェーズは、海外へ正規輸出。第三フェーズでは、海外での商品化及び販売権を確保し展開します。

伝統工芸(コンテンツ)

70年代以降、世界のマーチャンダイジング市場がプラスティック産業に席捲されて来ましたが、現在、国内外でSDGsの意識が高まり、政治行政的に規制という側面から使用素材の転換期にあります。

又、今、インターネットによって日本の「和」のコンテンツが、世界から注目されています。

ICAのライセンスに於いて、2023年は、ビートルズのアルバム60周年のメモリアルイヤーです。正規版ジャケット・デザインをモチーフに、自然素材を使用した「伝統工芸」とコラボしたデザインの商品化を行います。次の全国の47都道府県の匠の技に光を当て、それぞれの職人・職工と共に日本の伝統工芸品を世に問います。2023年は大丸松坂屋百貨店で展示販売の催事を開催。2024年はインバウンド需要を取り込み、2025年の大阪万博での展開へ繋げます。

*‘ビートルズ ‘コラボ[日本の伝統工芸品]

山形県 けん玉、福島県 白河だるま、群馬県 卯三郎こけし、千葉県 友禅和紙、新潟県 燕三条タンブラー、福島県 赤べこ、神奈川県 寄木、東京都 お守り、埼玉県 おせんべい、埼玉県 お饅頭、埼玉県 扇子、東京都 お守り、埼玉県 扇子、北海道 こぶ志焼、青森 津軽びいどろ、青森 曲げわっぱ、福島 会津木綿、福島 大堀相馬焼、埼玉 武州正藍染、埼玉 江戸木目込み、東京江戸硝子、東京 江戸切子、東京 多摩織、東京 ヒノキ、東京 江戸風鈴、岐阜 美濃焼、新潟 燕、新潟 チタン、富山 高岡銅器、石川 山中漆器、石川 九谷焼、石川 箔、石川 和ろうそく、福井                  越前和紙、京都 京扇子、大阪 大阪浪華錫器、広島 熊野筆、高知 高知杉、福岡 博多織、福岡 久留絣、佐賀 有田焼

以上、今後、「執行部」は、「Fundamental」と「Innovative」の両面に於いて、利益計画、投資から体制づくり、マネジメントまで主導していきます。