ICA事業、自らを変える時! 定型仕事の繰り返しを打破!

先日、朝礼で話しましたが、10月「スパイファミリー」は全国劇場の売場占拠を目指し、12月上映時に商品が飽和状態となる機先を制し、今月より導入開始します。年内の目玉劇場映画の一つです。投入額は、上代1億6千万円で開始し12月まで増強を進めます。年内、当社は同ビルへオフィススペースの拡張を行いますが、漸進的なリソース投資の小さな第一歩。

数年前、マーチャンダイジング事業に主軸をシフトした頃、新宿駅西口コンコースでのPOP UP STOREで百万円売れた事で、胸を張ってライセンサー、バンダイにPRしたところ、キョトンとされた記憶があります。その後、月次数千万円の販売が通常化し、現在、月に億が見える段階に来ています。数字は全てではないですが、事業は生き残る為に先立つ付加価値と成長が必須。「成長しないものは衰退する」が真理。マーチャンダイジング事業へシフト後、毎年、億単位で事業ベースが成長しています。今は考えられない事でも、一旦達成していくと、それが通常化します。

先ず当社は、十億から百億の事業ベースを固めます。その為の事業基盤、人財、仕組み、システムを固めなければいけません。現在、先行投資の前フェーズにあり、編成による利益ベースで管理によるキャッシュフロー計画に基づき、着実、保守的にリソース投資を行います。

編成は、更に新たな付加価値を生み出すべく、定型仕事の繰り返し打破し、全社、「CHASMを越える!」必要があります。

絵画コンテスト優勝、AIによる作品「Theatre D‘opera Spatial」

ところで、以前お話した事。80年代、「JAPANESE INVASION」と言われる時代、家電、自動車等組立産業で日本は海外市場を席捲しました。高度経済成長の集大成として、(今と比較すると超円安)1ドル240円を武器に比較的安い原価を武器に興隆した時代です。今、未だ円安1ドル150円で問題となる時代ですが、ある種、今後は第二期「JAPNAESE INVASION」のチャンスでもあります。

今回の円安は、安い原価を武器にはできない、付加価値勝負。又、更に混沌となっていく世界の中で、人びとを繋ぎ、拠りどころとなる「メッセージ」に関わる産業の役割は多大。組み立て産業のみでなく、より付加価値を生み出す知的財産、ライセンス、コンテンツの時代でもあります。現在は、組み立て産業の電気自動車 テスラや半導体 N VIDIAでさえ、時代を制すると言われる企業は、目に見えない知的財産を付加価値に、市場を席巻しています。

日本も今後は、ライセンス、コンテンツ面で、世界に向けた大きな成長機会があります。

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当社が関わるライセンス・ビジネスに於いても、急速に立ち上がりつつあるファクターは、AI領域です。汎用性の面で人知を超えると言われるシンギュラリティは2040年代に来ると言われていました。そのタイミングが加速度的な自己学習、Deep Learningの進化によってこの5年~10年が勝負と言われる様になりました。

知的財産に関わるビジネス、著作権に関わるコンテンツ・ビジネスも、この前提を踏まえ、構築する事が必要になっています。欧州は規制の方向に動き、日本は現段階では比較的積極姿勢を持って捉えています。AIの進化は止められるものではなく、AIを前提にあらゆるものを組み立てる必要があります。

先月、ビジネスレポートでウォルト・ディズニーの物語に触れましたが、その世界観が批評家には古臭いと酷評される。又、つくられた当時の時代を反映した偏った部分等はあります。一方、その創られた世界観がグローバルに受け入れられ、ある種の普遍性を持つと言われるのは、そのメッセージの一部が、人間の本質部分で共感される何かがあるから。他には代替できない一貫した価値を提供し続けているからかも知れません。

確かに、AIは、ネット上の情報をセグメントし、個別にコントロールでき、人間のある種の活動をコントロールする様になります。Dystopiaを描くシミュレーションはありますが、放置するとその通りになります。ハリウッドのプロデューサーであれば、将来、カテゴライズ化され分断された世界の中で、Utopiaを描くAIとDystopiaを描くAIが対立するという構図で、作品を創作するかも知れません。

天使も悪魔も人間の生み出したものであり、AIのベース情報に埋め込むプログラムも人間を映し出す鏡です。我々が生み出すライセンス、コンテンツも意識して、普遍的なもの、正しいと感じるものを摸索し続け、訴求していく必要があるのかも知れません。ここが、将来、当社がマネジメントするライセンス、コンテンツのコアとなる部分です。

AI時代の差別化には、人間にしかできない生物であるが故の、過去の延長になり「突然変異」をもたらすものが必須。更に我々が普遍的、正しいと感じるもののベクトルを追求し続ける事が大事。後者は本気で行う環境が必要です。

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長篠設楽原の合戦、(左)信長家康連合軍の鉄砲隊

これからのビジネスの世界に於いて、AIを業務から創作に至るあらゆる場面で使用する事がスタートラインとなります。

敢えて抗う事やネガティブに捉える事は、衰退に繋がります。

以前、戦国時代の話をしましたが、種子島に火縄銃が漂着した時に、保守的な大名達は、「飛び道具を使うのは卑怯なり。」「雨が降っては使い物にならない。」「折角、培ってきた過去の戦法を変えるのは面倒だ」等と現状を変える事に抵抗しました。その理由は全て、そのコミュニティ内では常識とされていました。

時代の戦法を変えた象徴的な一戦が、信長と武田の長篠設楽原の戦い。戦国最強と言われた武田の騎馬軍団は、過去の経験より騎馬隊による戦法が最良と信じていました。変化や新しいものに敏感な信長は、3千丁の鉄砲隊を三段打ちに編成し、突撃して来る 騎馬上の常勝武将達を次々に狙い撃ちし撃破しました。(現実は、その様に単純では無く、武田が準備した千丁の鉄砲は、圧倒的多数の信長軍の物量に歯が立たなかった。但、武田が、過去の経験と戦法、自らの騎馬隊に絶対的信用を置き過ぎていた事が、撤退のタイミングを逸した敗因です。)

過去の延長には、将来はありません。

過去の延長に無い「突然変異」、進化のみが、AIにはできない、人間にしかできない思考と行動です。