5G革命より、永続する企業へ~ 変化を機会に ~

「新世界」より

2022年11月1日、ICAは、南米へ第一弾プロパー商品の案内を開始し、ブラジル サンパウロ在住のICAパートナーは2百社以上の販売先候補ディーラーとの折衝を開始しました。

南米は、15世紀の大航海時代、クリストファー・コロンブス(アメリゴ・ヴェスプッチ)による新大陸発見後、スペイン、ポルトガルがこぞって入植した地です。今となっては「大航海」に対する是非はあるものの、当時、ヨーロッパは絶対王政やカトリック協会の下方硬直な世界にありました。新たな可能性を求め、リスクを厭わない冒険家たちが航海に乗り出していきました。「西へ西へと進めば新たな発見がある」と新大陸を求めて。一足遅れてイギリス、フランスは北米中心に新たなフロンティを切り拓きます。最初は勿論、多く犠牲を払い失敗も乗り越えた上で、その後、United States of Americaは 資本主義をベースとした「自由、平等など、民主主義」のコンセプトの実現を目指し現在の世界を牽引しています。

(コロンブスが見た世界地図)

   

J-POP中心とした日本のコンテンツは、ドメスティックなもの。所謂、ガラパゴス市場にありましたが、現在、インターネットで世界が繋がる時代、海外からも大いに注目されています。又今は、中長期的には円安が海外に出ていく環境を後押ししています。いわば、コンテンツの「大航海」時代の始まりです。

「官製相場」が終わる時

如何なる時代も、過去の歴史が形を変え「初めての事態」に遭遇します。

中長期的には、日本は加速するインフレ、円安に歯止めを掛けるべくドル売り円買いの為替介入を行っている事は周知の事実です。更に国債の売りに対して買い支えを行い、株式についても公的資金を投入しています。いわば、官製相場と言われる所以です。但し日本国といえども、日本人含む市場相手に買い支えを続けるには限界があります。

輸入にはドルが必要。内需の国となった現在、金利2%を上げ債務超過となり、2百数十兆円に過ぎない保有ドル及びドル建て債券が枯渇する時、相場の下落がコントロール不可となる危機を想定しなければいけません。

今は逆に、当面続く円安を逆手に取り、輸出攻勢により外貨を獲得する好機です。「JAPANESE INVASION」として攻めの時期。又、国としても構造改革を為す好機です。コンテンツビジネスには、日本カルチャーを輸出するチャンス到来です。

コンテンツビジネスの「マネタイズ」に於いては、ネット上の構造崩壊に対し 新たなフィールド、「AI、メタバース、NFT」等を駆使し、変化の機先を制し、巻き返しに転ずる好機です。

2021年から2022年

ICAは、昨年後半、販売管理の構造改革を断行し、今年、組織は年始より「営業」で「編成」とロジスティクスとの業務分離を行いました。結果、前期は、デジタル事業の減少を越えるフィジカル事業の立ち上がりにより、月次で黒字転換するベースをつくりました。

当期11月、前期比較で営業体制の人員倍増を判断し、海外市場、北米南米、中国へのアプローチを開始しました。年始より全くの白紙から手探りで市場調査を始め、北米ロスアンゼルス、シカゴ、ヒューストン、南米ブラジルはサンパウロ、中国は北京にて、現地の日本人コミュニティとのパートナーシップを基に販売アプローチをスタートしました。基本、日本のマーチャンダイジング事業に於いて、この数年間で顕在化した市場は、海外に於いても通じるものがあると信じます。

目的の一つは、通貨、円の下落への備え、地政学的リスクヘッジの為です。

2023年、変化を機会に

企業にも日本国にも、変化に先駆けたイノベーションは必須です。

80年代プラザ合意以降に海外に分散していった日本企業の現地法人。その日本人の勤勉さは、世界でも比肩するところは少ない様です。

時価総額によるマネーゲーム市場は別として、又GDPには反映されないポテンシャル含め、日本の国と企業は、攻め方次第で大きく飛躍に転じる機会に溢れています。

2000年代に入りインターネットによる経済が過去のリアル経済を凌駕する中、マネーには「代替装置」も生まれ、又、通貨は国家ごとに閉ざされたものでは存在し得なくなりました。又経済もマネーのみの繋がりでは、限界が生じている様です。

一方、インターネットにより新たなメッセージやコンテンツによる繋がり、国境を越えた「絆」へと進化する世界が出現しつつあります。今は、新たなコンテンツビジネス、ライツマネジメントの「幕開け」なのかも知れません。

80年代までの「JAPANESE INVASION」は、欧米のオリジナルなものを日本製にクオリティ高くカスタマイズ、強化し、安価に輸出攻勢を掛けていった時代。

今新たにはじまった「JAPANESE INVASION」は、企業1社1社が自立し、オリジナルのイノベーションを為し、企業のスタッフは一人一人が自立し進化する事によって為し得ます。

今後、ICA第二創業期のコア・メンバーは、事業成長の中核となっていきます。

そのDNAに刻むべき必須事項は、‘ 先ず、「時代の先を読む」事。現在ICAは、来たる円安と地政学的リスクとチャンスに備えています。「現状維持は衰退に繋がる!」

次に、「他社他人のやらない事をやる」事。「レッドオーシャンには明日は無い!」

最後に、「個々のスタッフ自ら自立進化する」事。‘

更に、マネジメントとしては、‘ 「既存事業」のベースを育てつつ、必ず並行して「新規事業」を仕掛けていく事‘ です。

今、ICAのスタッフの課題も「自立」。即ち「責任」です。

ロジスティクスと分離した編成担当は、月次の利益に対して責任を持つ事。

営業は、「返品」期限に責任を持ちます。又、ロジスティックの作業を日々進化させるべく、日々の目標設定と評価、対策を行います。*信用借り入れのお金と同義である「委託商品」の返品期限を記録し、期限までの返品を徹底すべくディレクションを継続します。

万一、返品に遅延が生じた場合、速やかに、営業全社で正常化を実行します。

管理は、キャッシュフロー・マネジメントに対して責任を持つ事。成長に繋がる投資のプラス・スパイラルを創り出します。又、今後、他者からのマネジメントを受けず自立する事。

ICAは今、個々スタッフの意識次第で、この機に大きく飛躍するか、惰性で駄目になるか の分岐点にあります。