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ITと通信インフラ革命のゴール (!?)、知財の開放
そして著作権という「コンセプト」の消滅

「iTunes Match」 ショック!

2012年2月



先日ふと思ったことです。情報技術、通信インフラ革命のゴールはそこにあるのかもしれないと。仮に、著作権、或いは特許権、知的財産権という「コンセプト」が消滅した場合、世界はいかに変わるのか。音楽、アニメ、ゲームソフト、絵画、映画、出版、更にはエレクトロニクス、科学技術、医薬品等に至るまで、物理的に管理、情報管理を行うものを省き、公表されると同時に共有され、コモディティ化されるという世界です。ある種、アイデア、創造、情報等の価値がゼロとなり、そこを独占してきた権力や企業から人々が自由になるかもしれません。そして人々の想像力は、知的欲求や自己表現のみをモティベーションとして発揮されます。
繊維、鉄鋼、自動車、家電、コンピュータ、通信事業の全てに於いて、より人件費の安く意欲のあるエリアにビジネスの中心は向かいます (音楽に於いては、プロフェッショナルはライブ・コンサートとマーチャンダイジングによってのみ生活の糧を得ることができるでしょう)。多分、これが、これから20年以内にグローバルにて産業全体が向かい辿り着くゴールです。開発や研究等に多大なコストが掛かるものの投資をどう回収するかという問題は残りますが、ある意味で、広く人々に、人類最大の財産が解放され、共有されるという状況が生まれます。

一方、逆に、著作権等という「コンセプト」が何らかのターニングポイントから、ルールを取り戻し、維持、発展した場合、如何なるメリットがあるでしょうか。人々の想像力は、自己実現や物的欲求を満たす為にも発揮されます。ある種、資本主義による発展は、ここに於いて齎されたものかもしれません (音楽に於いては、創作とパッケージ配布や音楽配信等課金回収によって「世界的なオーバーナイト・サクセス」を夢見て音楽活動を行うものも次々に生まれてくるでしょうし、その活動によってプロフェッショナルであることも可能です)。そして多分、これが、これまでのグローバルでの産業のあるべき姿でした。
以下、音楽ビジネスにフォーカスし述べていきますが、実は、音楽の著作権に於いて起きてくる現象は、いずれ後に、アニメ、ゲームソフト、映画、出版、絵画、更には科学技術等に関連するあらゆる産業に波及して生じてくることと思われます。

昨年11月、北米に於いて、「iTunes Match」がリリースされました。「Google Music」他を圧倒する画期的なクラウド型の音楽配信サービスです。
ユーザーは、自らのデバイスのどれかに保有する音楽等のコンテンツ・ファイルを、自らの全てのデバイスにて、1曲99セントの「iTunes Store」で配信されるコンテンツ・ファイルのクオリティで楽しむこともできます。即ち、(違法でウェブより拾った音源含め) 自ら保有するファイルが1曲99セント相当の「iTunes Store」の音楽で楽しめるようです。年間の利用料は、約25ドル (2,000円弱) です。
これまでのグローバルでの音楽産業に於いては、音楽には、大枠で次の対価が発生しました。第一は、音楽のパッケージやコンテンツ・ファイルを制作したものに対する対価。第二は、著作権、その他著作隣接権に対する対価です。
「iTunes Match」に於いては、「iTunes Store」等の合法サービスでダウンロードされたファイル以外に対しても提供されることより、第一の対価は十分に支払われません。又、正当な権利の対価が発生したファイル以外に対しても提供されることより、第二の対価も権利者に十分還元されません。

ここで少し脱線します。パーソナル・コンピュータ (PC) の産業の発展過程に於いては、スティーヴ・ジョブズとビル・ゲイツという二人の巨人が現れました。そして何より、この二人がPC産業の発展に於いて為した貢献は多大なるものがあります。
PCビジネスの揺籃期、コンピュータに熱中したハッカー含めた先駆者達は、PCというデバイスに「反体制と権力からの開放」を夢見て、あらゆるソフトウェアは無償で共有されることをルールとし、その後はウェブ上の情報、コンテンツは無償で共有されるべきだとしました。所謂、「www (ワールド・ワイド・ウェブ)」に於いてコンテンツやソフトウェアは無償化するという暗黙のルールがそのルーツから存在していたようです。「情報は無料であるべき、権力は忌避すべき」と。
ところが、コンピュータ業界の覇者、マイクロソフトとアップル・コンピューターに於いては、ビル・ゲイツはソフトウェアで スティーヴ・ジョブズはハードウェアで その逆のルールを確立しました。ビル・ゲイツは、当時ソフトウェアが当然のごとく無料で公開されていた中、「ホームブリュー・コンピューター・クラブ (*)」に於いて次の有名で象徴的なメッセージを当サークル・メンバーに宛てて送っています (*ポール・アレンとビル・ゲイツがつくったアルテア用BASICインタープリンターを発表した当時、1975年のことです)。
「ホビーストならわかるはずですが、皆さんの多くがなさっているのはソフトウェアを盗む行為です。これは正しい行為でしょうか? ・・・・ 皆さんの行為は、優れたソフトウェアを開発できなくするものだといえます。専門的な仕事を無償で行える人などいません。・・・ 代金を支払いたいという方がおられましたら私までご連絡ください。お待ちしております。」
嘗て、音楽産業と家電業界は ソフトとハードという相互補完関係にありましたが、現在、音楽産業とコンピューター業界の関係は 十分相互補完な状態には辿り着いていないようであり、場合によっては今、我々は、1975年のビル・ゲイツと同様のメッセージを発しても良い時機かも知れません。

現実的に著作権等という「コンセプト」を維持、発展させ、ルールが取り戻されるとした場合、次のビジネス発展の可能性が見えてきます。
第一は、ハードウェア、ソフトウェア、あらゆるアプリケーションの中心に著作権が位置すること。権利がそれらの唯一、差別化要素となりうること。
第二は、(原盤権等の) 著作隣接権は、許諾型で管理されるものでなく、ある基準を満たす場合全ての利用者が活用できる報酬請求型で運用されるものであるということ。即ち、報酬請求型により利用者に対するハードルは下がり、利用者の数は飛躍的に増加します (ある種、このモデルは、北米に於いてインターネットラジオ (「サウンド・エクスチェンジ」) の使用料に適用されています。又、日本に於いてアニメの二次創作 (「東方プロジェクト」) の使用料に適用されています。これらは、実際の市場ニーズにより自然発生的に徐々に構築され、運用に至り、現在、ビジネスとして確りと機能しています)。
第三は、ウェブ上に於いてさえ、必ず著作物の利用頻度は記録に残されるということ。即ち、記録に残らず無制限にコピーされる「著作権保護を掛けないコンパクトディスク (CD) のリリースやMP3での音楽配信」を取り止めることであり、記録された権利の利用数量に応じ報酬請求を行うというモデルです。

今や日本は、北米市場の凋落により、CDのみならず音楽配信含む「音楽市場全体」に於いて「世界一!!」となりました。逆に言いますと、北米市場の音楽ビジネスのルールが、今やベストではないということかも知れません。謂わば、1975年のビル・ゲイツとスティーヴ・ジョブズの様な (!?) 著作権意識の高い人々が、結果的に北米より日本に多いということかも知れません。
世界一位と世界二位とでは「天と地」ほどの差が生まれます。今、日本の産業界がマーケットをドメスティックのみではなく世界を目指すことで、或いはグローバル・メジャーのアーティストとの契約も成立するでしょうし、グローバル流通で現在の数倍のビジネスも可能となります。
そろそろ音楽の著作権ビジネスに於いて、日本発のグローバル・スタンダードというものが生まれる、(千載一遇の) タイミングが来ているのかもしれません。
但、そのチャレンジができる期間は極めて短い、期限付です。あと数年を経ると、(今は考えられませんが) 知的財産のビジネスに於いても、中国という第三の勢力が興隆し、あっという間に日本の市場を越えるかも知れません。

今、我々は、目先の利害でなく、四半期単位の売上でもなく、もっとワイルドに、感覚に従って行動して良い時機かも知れません。スティーヴ・ジョブズがスタンフォードの卒業式スピーチで残した最後のメッセージのように。「Stay Hungry, Stay Foolish. (ハングリーであり続け、愚かであり続けろ)」と。

以上